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History沿革

教室紹介

熊本大学医学部脳神経外科講座は、昭和43年10月当時の第一外科講座より独立し設立されました。発足当時は松角康彦教授(故人)を中心に医局員7名で、脳腫瘍、脳血管障害、外傷等脳や脊髄に関係する疾患の治療に専念していました。松角教授は4年間熊本大学病院病院長を務めた後、昭和61年11月に熊本大学学長に選出されました。そのため、昭和62年7月大阪大学より第2代教授として生塩之敬教授が迎えられました。生塩教授は平成15年3月に定年退官され、平成16年4月より当教室の出身である、倉津純一先生が第三代教授として就任、教室の運営を行われました。倉津先生は平成28年3月に定年退官されました。平成29年9月より、第4代目教授として東京大学より武笠晃丈先生が着任いたしました。医局員の数は平成29年現在同門会正会員が140名を超え、熊本県をはじめ九州近県の脳神経外科疾患の診療に貢献しています。

臨床では、脳血管内手術、術中ナビゲーションシステム、神経内視鏡、電気生理学的モニタリング、定位脳手術機器、術中蛍光診断法などの最新の機器と治療法を導入し、各症例に応じた最良の治療法を選択できる体制になっています。特に神経膠腫、脳下垂体腫瘍に関しては国内有数の症例数を治療しており、教育関連病院との密接な連携により、横断的な治療が可能となっております。ある週刊誌の特集で、脳腫瘍の手術件数は2年連続で全国5位以内にランクされ、別の月刊誌では脳腫瘍治療力が全国一位と評価されました。

基礎研究分野では、脳腫瘍、脳血管障害、小児脳神経外科、機能的脳神経外科、脳血管内治療の5つのグループに分かれて研究を行なっています。臨床現場で生じた疑問点を基礎研究で解明し、研究結果を臨床に応用するトランスレーショナルリサーチを目指しており、その成果は、複数の学会で表彰を受けています。我々のモットーは「今日の患者に最善をつくし、明日の患者さんのための研究を怠らない」ということであり、安全かつ安心な治療法を提供できるよう日々研鑽を積んでおります。このように脳疾患の治療において最先端医療を導入しながら、患者さんに最善の治療を提供し、治療成績を向上させるため、スタッフ全員が一丸となって邁進しております。