ホーム  お知らせ   出来田祐治 (2021年入局)

NEWSお知らせ

出来田祐治 (2021年入局)

初めまして。平成4年生まれ、一浪一留、平成31年卒、今年で脳外科5年目の出来田です。4年間の専攻医研修を終え専門医試験を今年受験しました。私は佐賀県の高校出身で、宮崎大学を卒業し熊本大学脳神経外科に入局いたしました。学生時代は硬式テニス部、自動車競技部、自動二輪部でテニスボールとエンジンをいじっていましたが、今は結婚し子供が生まれ、バイクはやめ、たまにゴルフボールと自転車をいじっています。趣味は洗車です。

熊本大学病院は熊本市中央区に位置し、「1県1大学」という責任と強みを活かし、悪性脳腫瘍の第一人者である武笠教授を中心に熊本県内の医療を支える中核病院として多様な疾患に対応しています。熊本市は豊かな自然と都市機能が調和した環境で、落ち着いた雰囲気のなか臨床、教育、研究に専心できる恵まれた立地です。

私が専門医試験を受験するにあたって改めて気付かされたことは、専攻医の間、幸いなことに非常にバランスよく幅広い分野において研鑽を積んだことです。専攻医1年目のときは(わりと今もですが)目の前の業務やプレゼンテーションの準備、論文作成、学会発表の準備などで忙殺されましたので気づきませんでしたが、カンファレンスや手術中、病棟で相談した時などに教授や先輩たちから教えられたことは、全て基礎的、本質的かつ教育的であったと感じています。専攻医の人数が少なすぎず、かつ多すぎませんでしたので、必要にして十分(過ぎるほど)の症例を経験することができました。実際に専門医試験を受験するための経験症例数や論文、学会発表は専攻医2年目には全て満たしておりましたし、そうなるとその後はノルマを気にすることはありませんので、手技や個人的に興味のある分野の勉強をする時間がとれたように思います。専攻医2、3、4年目には市中の急性期病院で過ごし、少しずつ執刀する機会も増え、できることがどんどん増え、できないこともどんどん見えてきて、充実した日々を過ごしました。専門医試験は脳外科医としてスタートラインとなるひとつの区切りであると考えますが、基礎を鍛えてもらったからでしょうか、専門医試験では1ヶ月ほどで知識を詰め込むだけで比較的余裕を持ってパスできました。
ただ自分の周りには脳腫瘍の大家である教授をはじめ、各分野で高く評価されている先生方や、海外留学で高く評価され大学で手術もこなす先輩、Academicに活躍されている先輩、国内留学で夥しい研鑽を積んだ先輩、その他もろもろ非常に優秀な先生方が数多くいますので、達成感はまだほとんどありません。自然と刺激されますし、僭越ですが逆に刺激できるよう頑張ろうと思います。

当教室では専門性豊かで多様なバックグラウンドを持つメンバーが互いに連携し、基本的に愉快に、ときに厳しく切磋琢磨しています。自分が研修医のとき、入局する前も感じましたがみんな比較的余裕を持って互いに協力し合う雰囲気があるように感じます。これを読んでくれている研修医の先生がた、興味がありましたらぜひ一度見学に遊びに来てください。百聞は一見に如かず、熊大脳外科の雰囲気や余裕、厳しさ、優しさ、いろいろ見えてくると思います。その上で、なんかやっていけそうだな、いいな、そう思っていただけたら幸いです。お会いできる日を楽しみにしています。